切込隊長さんが、木村剛氏に関するエントリーを連続してアップしています。その内容は、今までのような「複雑な愛情表現(by 木村剛氏)」の域を明らかに超えたもので、日本振興銀行の決算内容から木村氏個人に関するしょーもないゴシップまで硬軟取り混ぜ。金融関連用語の1つも分からない人にも楽しめるように、という隊長さんのいつもながらのサービス精神が発揮されまくっています。
木村剛1 ?薮蛇呼ばわりされるのは大変光栄なわけだが
せっかくだから、一般論を騙っておこうか
木村剛2 ?クイズ17人に聞きました
切込隊長BLOG(ブログ) ?俺様キングダム より
そして静観を決め込むのかと思われていた木村氏が、遂にこれに対するエントリーをアップ。
客観的に見て、その対応は完璧です。今年の春にブログを始めて約9ヶ月。木村氏のようなあらゆる能力に優れた方がブログやネット、そこの住人たちのことを理解するには充分過ぎる時間が経ったということなのでしょう。
切込隊長、本当に残念です。でも、ありがとう。 週刊!木村剛 より
無視して「逃げた」と言われることを避け、かつ直後ではなく、あくまで時間を置いてからの反応で余裕を示す。決して感情的になること無く、「言い合いをする必要は無い」というスタンス。でも先方の失点はきっちり指摘。
「切り込まれた側」として、決して相手の土俵に乗ること無く、火事を楽しみたいだけの野次馬たちの期待を最大限に盛り下げることに見事に成功していると思います。
「週刊!木村剛」スタート当時のたどたどしい様子のゴーちゃんが、今や懐かしくすらあります。場所が変わっても、やはりケンカ慣れしていらっしゃるということなのでしょうか(それもかなり大変かつ悲しいことではありますが)
ところで。隊長さんの一連のエントリーの最初に、こういった記述があります。
木村剛1 ?薮蛇呼ばわりされるのは大変光栄なわけだが 切込隊長BLOG(ブログ) ?俺様キングダム よりたぶん、木村剛氏がブログやんなければ私も書かなかったかもしれないが、ここのところのネットを使ったマスコミ不信の煽動を木村氏がおっぱじめるに及んで、さすがに関心を持たざるを得なくなった。木村氏にとってみれば、藪をつついたら蛇が出てきた感じかもしれないが、藪をつつかれた蛇の立場にも立ってみて欲しい。
木村氏のマスコミに対するスタンスは、「週刊!木村剛」スタート当初、2004年3月6日のエントリーで既に明らかになっています。
私にとってのblog原体験は竹中チームのときなんです[ゴーログ] 週刊!木村剛 より
銀行子飼いのマスコミによる、強烈にバイアスがかかった報道、そしてそれを通さずに一般の人たちと直接対話のできるブログの利点について語られています。要は既存のマスコミ報道に辟易していた木村氏だからこそ、ブログにのめり込んだわけで、その木村氏がブログにて「反マスコミキャンペーン」を行ったとて、それは予告通りのことを行っただけのこと。木村氏の主張は一貫しているし、意図も明確です。
一方、切込隊長さんのほうは…。コメント欄にもいくつか同様の声があるように、「これをやることで、隊長さんに何のメリットがあるの???」という謎でいっぱいです。
ご本人は明確には答えてくれそうもないので、その意図は想像するしかないのですが…。
最近、ブログのタイトルを「切込隊長BLOG(ブログ) ?俺様キングダム」と変更したことなど、隊長さんはここ数ヶ月、ジャーナリズムとブログの役割やその未来について思索する日々のご様子。米国等において政治経済にブログが深く影響を与えている現状と日本とを比較したりもしてましたよね。
このあたりから推察すると、隊長さんはブログが社会にどれだけの影響を与え得るか、自ら挑戦してみているのかなあ、と。
対象とされてしまった木村氏には災難と言わざるを得ませんが、実社会ネット共に抜群の知名度を誇り、話題性充分。「銀行」という日本経済の中核にある組織に携わって、かつ最近はテレビに出演すると「先の選挙で竹中氏を応援されて…」と紹介されるなど政治との関わりも広く知られ、なおかつ「ブログ?何それ?」とかわさせる可能性は皆無でもしかしたらブログを使って反論なんてしてくれるかも知れない人物です。これだけの条件を満たす人は、日本中探してもたった1人、木村氏しかいません。
一方、切込隊長さんはといえば、日本のブログ界においてMAXに近い読者数と知名度を誇り、かつ実社会での知名度は低い。取材し、分析し、面白い記事を書くこと全てに渡って高い能力を持ち合わせておいて、かつ「カワイイ小学生の2人の息子」とかいない身軽な身…。これまた「ブログジャーナリズムの影響力を試す」のにおそらく現在の日本で最も適した人物でしょう。
以前にも書きましたが、将来の日本のジャーナリズム分野において、ブログが既存マスコミと同列、または越えるほどの役割を果たすようになるかどうか、わたしにはまだ確信が持てません。そうなったら面白いとは思いますし、その可能性もあると思うからこそブログを続けているわけではありますが。
隊長さんが「逝けるところまで逝こうか(笑)。」の結果どこにたどり着くのか、また木村氏がマスコミや「マスコミみたいな」ブログからの攻撃に対抗する手段としてどこまでブログを活用し、効果を発揮できるのか。
双方共、そのエントリーの1つ1つが日本のブログの未来を試す実験でもあり、後から見たときに「日本のジャーナリズムの歴史の1ページ」になるのか、「マニアの間で一時期流行ったブログという世界でのちょっとした出来事」になるのか、それを決めるのも彼らの行動次第なのかと思うと、これからの動きに目が離せません。
あ、でもディプロマシーのリプレイもかなり楽しみです>隊長さん
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