ここ最近、長らく日本で「日本のここが悪い」と言われてきたことを直してみたら、もっと悪くなったというパターンがそこかしこで見られますよね。リストラして能力主義を取り入れても、効率が上がるどころか社員の忠誠心が下がるだけだったり、ゆとり教育を導入してつめこみ教育から「解放」された子供たちがどんどん荒れていったり。

米シンクタンクの報告が、また1つそんな「常識のウソ」を指摘しています。

米国の数学教育に警鐘、「楽しさ」と成績は別物と CNN.co.jp

楽しくて身近な数学を、生徒が自信を持って学べるように――。全米の数学教師たちが心を砕いてきた授業方針が、実は必ずしも良い成績につながらないとの研究結果が報告され、波紋を呼んでいる。世界各国の統計を比較すると、生徒たちが数学について「楽しくない」「自信がない」と感じている国ほど、むしろテストの成績が良い傾向がみられるという。

「生徒が喜ぶこと=生徒の為になること」ではないことは、当たり前ですよね。教育というのは、子供の将来の為のものなのですから。
では、「楽しい授業」は無意味なものなのでしょうか?

それに関して、この記事の後半に、考えさせられることが書かれています。

一方、全米数学教師協議会(NCTM)のフランシス・フェンネル会長は「楽しさも自信も重要な要素。これらが欠けていたら競争力はつかない。数学に自信のない生徒が、将来数学を専攻しようと思うはずもない」と反論する。

確かに!
中学の時点で平均点が高くても、その子たちが大学で学問を修めてくれなかったら意味がありません。質の高い単純労働の労働者が大量に必要な時代は、日本ではとうに終わったのですから。
そういえば、日本では近年、理系に進学する学生が現象傾向らしいですしね。
就職では圧倒的に有利なのになあ…。

となると日本は、今の内容を維持しつつ、「授業そのものを楽しく」以外の方法で数学に興味を持ってもらえるようにするのが良さそうですね。
中学生にいきなり「就職に有利」といってもピンとこないだろうし、うーん、やっぱり「実生活のどこに役にたつか」といった具体的な話をする、とかでしょうか。

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