DTMソフトとしては異例の売れ行きとのことで、IT系ニュースサイトでも取り上げられている初音ミク。
10日間の体験版が付属した雑誌「DTMマガジン」は、通常の2ケタ増だかの部数を刷ったにも関わらず、あっという間に品切れになったとか。

DTMブーム再来!? 「初音ミク」が掘り起こす“名なしの才能” ITmedia

 初音ミクは、メロディーと歌詞を入力すれば、アイドル風合成音声で歌う歌声制作ソフト。ヤマハの音声合成技術「VOCALOID 2」と声優の藤田咲さんの声を組み合わせた(関連記事参照)。ミクは「歌うアンドロイド」という設定で、合成とは思えないほど自然な歌声とかわいらしいイメージキャラクター、歌声を入力できる楽曲制作ソフトとしては比較的手ごろな価格(Amazon.co.jpで1万5750円)を背景に、異例のヒットが続いている。

これはちょっとチェックしてみようかと、大して期待もせずに軽い気持ちでニコ動を回ってみました。
「かわいらしい少女の歌声」という、このソフトのコンセプトからして、オタク色全開なアニソンで盛り上がってるだけだろうと想像して。

結果、半日以上釘付けになってしまったわけですが。

ITmediaの記事にもある、作者のオリジナル曲。本当にビックリするほどレベルが高いんです。
人気の曲の中で、特にわたしが気に入ったものをいくつかご紹介します。ニコ動は夜は見られなかったりするので、Youtubeのリンクを貼ります。

恋スルVOC@LOID

OSTER氏の作詞作曲。
軽快なメロディー、非常にかわいらしい音色(というべきか声色というべきか)、そのかわいらしい声にマッチしたかわいらしい歌詞。きれいなコーラス。この作者さん、学生さんというウワサなのですが、この全てが1人の素人さんのシゴトなのですから驚きです。
なお、このソフトは単に楽譜を入力すればもちろんそれなりに歌にはなるのですが、やはり「機械っぽさ」が残ります(他の初心者の投稿作品をちょっと聴けば分かります)。それをここまで自然かつかわいらしく調整によって直してしまう、作者の「ソフトの使いこなしっぷり」が見事です。なお、ニコ動界隈ではこの「ミクの声の調整」を「調教」と呼ぶようです(笑)
ソフトの発売が8/31で、この曲の最初のバージョンがニコ動にアップされたのが9/13。半月足らずでこのクオリティの作品ですからね…。

出だしの「わん、つー、すりー、ふぉ?」の「ふぉ?」がちょっとはずした感じになっているのも、この方の力量を考えれば当然、かわいさを演出する為の計算ずくのものでしょうし、歌詞が「歌うアンドロイド:初音ミク」を主人公にしたストーリー仕立てになっているのも巧みです。

なお、この作者さん、既にオリジナル曲第3段まで発表しており、どれもかわいらしい歌声と歌詞、何気なく使われている美しいコーラス重ねという、この作者さんのカラーが出た曲で、しかもお友達にイラストの上手な方がいるらしく画像までかわいらしいんです。既に人気作者と言っていいと思います。



みくみくにしてあげる♪

外部のサイトなどでも紹介され、現在「ミクオリジナル曲」での人気知名度No.1。
正統派アイドル系アニメソング的(?)な曲調と声、サビの「みっくみくにしてあげる♪」という、一度聴いたら絶対に覚えてしまう、しかも「みっくみくって具体的に何さ?!」と思わず突っ込みたくなってしまう歌詞が勝因でしょう。この曲に、別の人が作った動画を合わせた「二次創作」の動画も多数アップされています。



Packaged

上記2曲が、美少女アニメ的アンドロイドのイメージの曲だとすれば、こちらはSF的バーチャルシンガー、まさに電子の歌姫といったイメージ曲になっています。「シャロン・アップル(1994年のアニメOVA「マクロスプラス」に登場したヴァーチャル・アイドル)の時代が遂に来た!」といったコメントがつけられていましたが、まさにそんな印象を受けます。
あえて、より機械っぽく調整した声にテクノ系サウンド。歌詞のセンスといい、全てにおいてクオリティが高く、欠点が見つかりません。
…作者、音楽関係の仕事をしている人なのではないかな。単に趣味でやってる人だったりしたら驚愕です、本当に。


以上の3曲に共通しているのが、それぞれ「ボーカロイド:初音ミクの気持ちを歌った曲」であることです。他にもこのジャンルのオリジナルの人気曲がいくつもあり、これらによってどんどんミクのキャラクターが作られていっています。もはや人気ソフトウェアといった段階は超えて、「初音ミク」キャラクター自体に人気が出てきている状況です。すごい話だ…。


もちろん、「初音ミク」とは直接関係ない曲にもクオリティの高い作品がいくつも登場しています。
その中で、わたしが一番気に入っている曲がこれです。



celluloid

とりあえず、まずは何も考えずに聴いていただきたい曲です。
…ラジオやお店のBGMでこの曲が流れたとして、全て機械が出した音による曲だと気づく人がいったいどれだけいるでしょうか?!
出だしの息継ぎからしてまったく自然です。声の調整はもちろんですが、メロディーの美しさ、歌詞の言葉選びのセンス、ギターソロのウットリするような音色、どれを取ってもクオリティ高過ぎです。
しかもこの動画! 作者さん自身がケータイのカメラで撮った動画を、Windows付属のムービーメーカーで編集して作成したのだとか。もちろん、こちらは「プロ級」とまではいいませんが、明らかにそこらの素人レベルは超えています。
「これはプロの作品だろう」ともっぱらのウワサでしたが、作者さんいわく「普段は接客業」らしいんですよね…。
作者さん、お忙しいようですが、どうかまた新作を聴かせて欲しいものです。というか、才能がもったいないですよこの方!

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4 Comments

メリケンのだいちです。
私も買いましたよ。

なかなか興味深く、面白いソフトですね!

>だいちさん

こんにちは、お久しぶりです!
おお、だいちさんは購入済みでしたか。
…けど、今は家でそんなのいじってる余裕はないのでは?!

木村剛から来ました。
ミクオリジナルには私もはまっています。
クォリティ高いですよね!

オリジナル曲だけでアルバム出たら、買ってしまいそうです。

>はじめまして。 さん

いらっしゃいませ!
本当に、オリジナルだけでも日々新しい曲が公開されているのがすごいですよね。しかも完成度高いのが多いのが更にビックリ。

十分、商業レベルだと思います、わたしも。

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