ゲーム業界は歴史が浅いこともあり、もともと転職や独立開業が盛んな業界です。
わたしの友人も転職経験がない人のほうが少ないくらいですし、独立して自らゲーム会社を設立した社長さんも何人かいます。
日本の中小企業の社長さんに悩みはつきないものですが、特に昨今問題なのがご多分にもれず人材難。会社設立当初は知り合いのツテで人を集めるにしても、会社の規模を大きくしようとするといずれ必ず突き当たる壁です。
いえ、応募数はそれなりにあるんです、小さなゲームメーカーでも…。ただ正直、「ゲームの仕事」への夢と憧ればかり先行してしまって、実力が伴っていない方が非常に多く、実務レベルに届きそうな人はごくわずか。
ゲームソフトの出来を決めるのは作る人間の能力がほぼ全てですから、経営者にとっては深刻な問題です。
特に中小企業では人材採用にばかり時間もお金もかけられませんから、いろいろと人材募集の手段を考えるわけですが…。
今では雑誌に代わってすっかり主流となった求人サイトの活用などはもちろんなのですが、その次に考えられるのが求人票の送付。
最近の、特に専門学校の就職部などはさすがで、学校のWebサイトで求人票フォームがダウンロードできたり、Webフォームに入力するだけで送付できたりと、手軽に求人票を送ることができるようになっているところが多いです。
ただ、ここで1つ問題が生じるんです。
Webフォームの場合、「入力必須項目」が設定されている場合が多いのですが、ここに「昨年度売り上げ」等が設定されていると、送付できないんです。
これは、ゲームソフト開発という仕事の特性故に生じる問題です。
というのは、ゲームソフトというのは1本の開発に1年以上かかるのが普通で、2~3年に渡るプロジェクトもごく普通にあります。となると、開発ラインが1~2本しかない、メーカーから受注開発している中小規模の開発会社の場合、「昨年度売り上げ○○円」と書いてしまうと、「ああ、この会社が去年開発したあのソフト、開発費○○円だったのか」と丸分かりになってしまうんです。これは、多くの場合クライアントとの守秘義務違反になってしまいます。
また、複数ラインがあって、クライアントを2社抱える規模の開発会社でもやはり問題です。片方のクライアント企業から見れば、総売り上げから自分の会社が昨年払った金額を引けば、もう片方の会社が払っている開発費が分かってしまいます。これもやはりマズい。
そういうわけで、中小規模のゲームソフト開発会社は、契約上の問題から、会社の売り上げを公表できないことが多いんです。なので、売上高の記入が必須だと、求人票の送付ができません。
どうか各専門学校及び大学の就職担当の皆様、求人票の売り上げの記入は任意項目にしてくださるよう、お願いいたします。特にコンピュータ系やCG系の学科を抱えている学校様、何卒よろしくお願いいたします。
それから、ゲーム業界への就職志望の学生さん、ご自分の学校のWebサイトをご確認いただいて、もし売上高の記入が必須になっていたら、就職課の方に指摘していただけたりすると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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