2chのスレッドから生まれた物語といえば「電車男」があまりにも有名ですが、新たなブームの予感?!
出版は電車男と同じ新潮社。
タイトルは「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」。
高校を中退して引きこもりになること10年の主人公「マ男」が、ある出来事を契機に一念発起して就職を志す。しかし引きこもり暦の長い彼がようやく得た就職先は、とんでもなく劣悪な労働環境のIT会社、いわゆる「ブラック会社」。
社会経験が高校生で止まっている主人公が、次から次へと起こるトラブルを乗り越えてプログラマーとして社会人として成長していく様子が、自らの回想の形で語られています。
これがなかなかおもしろいんです。まとめwikiで一気に読んでしまいました。
まず電車男との共通点が、主人公の引きこもり暦が長いせいで、人生の経験値がとてつもなく低いこと。これを読むほとんどの読者にとって、主人公のマ男は「自分よりも弱者」。世話好き・説教好きの多い日本人としては、ついあれこれ口出しして助けてあげてしまいたくなるという寸法です。
もちろん、主人公と同様にまだ社会人経験ゼロの学生さんも、「会社というものの大変さ」を主人公と一緒に一から体験できるというわけです。しかもブラック企業の(笑)
引きこもりの他にも、ブラック企業にIT会社のプログラマー、デスマなど、現代社会ならではのキーワード、しかもネットに生息する人たちにとっては身近でありながら、既存のテレビなどのマスメディアはまだ把握しきれていない、扱いきれないテーマを描いているところも秀逸。
この書籍の売り文句が「現代の蟹工船」なところが、既存マスメディアがどれだけこれらのテーマを理解できていないかを浮き彫りにしてしまっています。
まあもちろん、「ネットで全部読めるものをわざわざお金出して書籍で買うような人」が理解できるようにとつけたキャッチだから、というのもあるのでしょうけどね。
ブラック会社の激務物語 2ちゃん発「文学」刊行 YOMIURI ONLINEインターネット上の掲示板「2ちゃんねる」で反響を呼んだプログラマーの物語が今月27日、新潮社から「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のタイトルで刊行される。雇用が不安定になり、小林多喜二の「蟹工船」が若者に受ける中、過酷な労働状況や、働く意味を問いかけるネット発の“文学”として注目を集めそうだ。
このお話の欠点を挙げるとすれば、ラストがちょっと、キレイにまとめ過ぎているところですね。結論ありきで書き始めたのがミエミエで…。電車男と同様、いちおう「実体験」という名目で語るのであれば、もう少し考えて欲しかったかな。最後の最後でしらけてしまうのが残念。
とはいえ、途中の話は本当におもしろいので全体的にはOKです。
特に藤田さんのキャラが良すぎます。ステキです。
まだ「会社」というものがどういうものか分からない学生さんも、新社会人も、その新社会人を教える立場の人も、引きこもりの人にも、それぞれの立場で面白く読めるお話だと思います。オススメ。
この本はブラック企業に勤めている主人公の苦労を軽く笑い飛ばしてしまうような本なのでしょうか?
これの元ソースは多分、就職板かIT板だと思うのでそんな軽率な内容ではないと思いたいが、もし笑い飛ばすような内容でしたら残念ですね。
これは多くの人が共感してもらえると思うけど、社会に出たら仕事場で「他人に情けは無用!!」というのを嫌でも現場で思い知らされている自分としては笑い飛ばすような内容だったらマイナス評価にしたいです。
>XEER さん
こんにちは。
書籍のほうには、スレ主(=主人公)に対するレスがどれだけ記載されるのかは分かりませんが、2chですから「ひどいブラック企業にしか就職できなかったのは、ずっと引きこもっていたお前の自業自得」といった厳しいレスはもちろんあります。ただ、スレ主はそういった指摘は「まさにその通り」と素直に認めていますし、バカにする・笑い飛ばすといった雰囲気はほとんどないですよ。
基本的にはスレ主が自らの過去の体験を切々と書いているだけで、電車男ほど、他の2chネラーとのやりとりはありませんし。
むしろ問題があるとすれば、ラストが本当にキレイに、まるで美談のようにまとめられているので、「いや、こんなブラック企業の話をいい話にしちゃ駄目だろう」といった指摘が2chでも出ていました(笑)
お久しぶりです。なかなか興味深いですね。。この本
デスマですか。。。つい最近デスマの一歩手前まで行きましたよ。。リリース前のすったもんだは、ホント致命的ですね。。周りの人間の人格が変わりますから。。
あと、蒸発もはじめてけいけんしましたです。
自分は半分蒸発しかかっているんですが、不揮発なので蒸発できません(笑)
>りーふぁー さん
ご無沙汰です。
そうですか、一歩手前状態でしたか。ご無事で何よりです。
蒸発っていうのはもしかして、担当者が消えちゃうあの蒸発でしょうか?
困りますよね、それ…。