先月、米下院でビッグ3への公的支援に関する公聴会があった際、3社のCEOが自家用ジェットでワシントン入りして自社への公的資金注入を訴えたことに対し、出席した議員たちから総攻撃を食らった件は、半ば笑い話として世界に配信されました。
ビッグスリー、自家用ジェットで乗り付け「合理化」強調 CNN.co.jpこの日の委員会ではフォード、クライスラー、ゼネラル・モーターズ(GM)のCEOが証言し、自動車業界救済のため250億ドルの緊急融資を訴えた。
これに対してギャリー・アッカーマン議員(民主党)は「豪華自家用ジェットがワシントンに乗り入れ、そこから降りて来た人たちがブリキのコップを手に持って、経費削減と経営合理化を行いますと言うのは大層な皮肉だ。生活困窮者のための食料配給所にタキシードと山高帽で出かける人たちを見ているようだ。せめてファーストクラスにでもランクを落とせなかったものか」と皮肉った。
で、この話題のあった後にCNNで放送されたのが、JALの西松社長の倹約ぶりのレポート。
先の公聴会の映像なども混ぜ、同じように苦しい経営状況にあるはずのビッグ3のCEOが年収2億ドルなのに対し、この西松社長は960万円だというのですから、「自分たちの払った税金がビッグ3に公的資金注入されて、無能な経営陣の豪華自家用ジェット機の燃料代に浪費されるなんて、とんでもない!」と怒り心頭の米国人たちの支持を得るのも当然の流れです。
「年収960万円」「都バスで出勤」 西松社長「倹約動画」アクセス急増 J-CASTニュース経営再建中の日本航空(JAL)が、思わぬ形で海外からの注目を集めている。米CNNがJALの西松遙社長兼CEOの「倹約ぶり」を取材、その様子が放送されて、反響を呼んでいる。レポートでは、西松社長が報酬をパイロット以下にカットしたことや、都営バスで通勤している様子が紹介され、「ユーチューブ」に転載された動画のコメント欄に「米国のCEOはJALを見習うべきだ」との声が相次いでいるのだ。
そんなわけで、この投稿動画、タイトルからして以下の通りです。
Japan Airline's CEO Slashes his Pay Below the Pay of Pilots, other CEO Should Learn from Him !
good example、respectといったコメントが多数書き込まれています。
が、なんかこのJ-CASTの記事が出て、更にどうやらテレビでも紹介されたらしくて、昨日くらいからやたらと日本語のコメントが目立つように…。しかもなんだか、やたらと上から目線で米国を叩く内容のものがチラホラ。
賞賛されているのは西松社長であって、キミではないんだけどなぁ?…。きっと日常でも自分の母校とか会社とかを自慢しちゃうタイプの人なんだろうなぁ。
日本人の美徳であるはずの謙虚さをこれっぽっちも持たない人が日本自慢で米国を叩いている図は滑稽ですねえ。
ま、この件に限らず、ネットでは米国は何かと叩かれる存在ですから、特に日本人だけが性格悪いわけでもないんですけどね。
なお、先月袋叩きにあった公聴会を経て、昨日くらいにビッグ3が提出した経営再建案では、各CEOは来期の年間報酬は1ドルとしたそうです。でも、支援の要請額は先月より上乗せされているらしい(笑)
さて、米国民はこれで納得するのでしょうか??
3・2兆円融資要請、CEO報酬1ドル…ビッグ3再建計画 読売新聞3社が要請した融資額(最大規模)は、GMが180億ドル、フォードが90億ドル、クライスラーが70億ドル。このうち年内に必要な額はGMが40億ドル、クライスラーが全額としている。国民の批判をかわすため、3社の最高経営責任者(CEO)はいずれも年間の報酬を1ドルとする。フォードは、全世界の役員と北米事業の従業員について2009年のボーナスを全額カットするほか、専用ジェット機5機も売却する。
■日本航空社長が自分の給料をパイロットよりも低くしていることがYouTubeで話題になっている?日本はガラパゴスか?
こんにちは。私もこの内容ブログに掲載しました。YouTubeでの日本人のコメントは意外とネガティブなものも多かったような気がします。しかし、ここは素直に受け取ったほうが良いと思います。なにしろ、アメリカのCEOの年俸は異常です。2000年にバービー人形で有名なマーテル社の当時のCEOが、無能経営で会社の資産価値を半分以下に下げ、解任されていますが、天文学的な数字の退職金をもらっていました。このときから、アメリカは相当おかしいので、いずれ破綻が来るだろとうと思っていたら今回の金融危機です。アメリカはここ数十年トチ狂っていたのだと思います。詳細は、是非私のブログを是非になってください。
>yutakarlson さん
こんにちは。
マテルのCEOの解任の話と、今回の金融危機との間に直接関連があるとは思えませんが…。
こんにちは。
結局救済拒否でしたね。。今後また修正法案などが出るかもしれませんが。
まあ赤字でさらに公的支援求めるならTOPがそれだけコスト削減の努力を実践するしかないですもんね。成功したら大金もらってもいいと思うのですが。。
上記の日本人への指摘は笑えました。。批判するだけなら誰でもできて、実際に行動を起こせるかどうかが重要ですもんね、ちょっと話それますが、うちのBOSSも「評論家になるな」、とよく言ってた気がします。
個人的にはアメリカにはまさに資本主義を地で通してほしくて、ダメになった企業は潰して(創造的破壊)、公的支援をしないで新しい成長をしていってほしいんですけどね。
長文失礼しました。
>kt- さん
日本のテレビ番組では、ビックリするほど知識の浅い「評論家」が偉そうにお説教たれるのが多いですが、ホントああなっては駄目ですよね。
まあ、知識も経験もある人材が真っ昼間からくだらないトーク番組でダラダラしゃべっている暇があるわけもなく、しょーもないゲストばかりになってしまうのは必然なのかも知れませんが…。
米国はどう経済を立て直すつもりなのでしょうね。
インドあたりがキナ臭くなってきたし、もしや昔ながらの「景気浮揚の最終手段」を採ったりするんじゃないでしょうね、と、ちょっとシャレにならない予想を立ててみたり。
>柴月さん
テレビの評論家はディレクターとかプロデューサーのつてで出てる場合が多いし、ちゃんとした人でもしゃべりたい部分はカットされたりするそうなので。経済系は特にひどい。。
知識も経験もある人材が真っ昼間からくだらないトーク番組でダラダラしゃべっている暇があるわけもなく、しょーもないゲストばかりになってしまうのは必然なのかも知れませんが…。
⇒同感です!まあ経験も知識もあるなら今のテレビ出るより普通に働いてくれるほうがよっぽど世の中のためですね。全体的に見てもテレビは負のスパイラルな気がします。
うーん、確かに世界全体でのリセッションですし、この前のインドのテロといい、なんかきな臭い感じしますね。歴史的に見ても不況と「景気浮揚の最終手段」って重なること多いんですよね、米国に限らずですが。2000年のITバブル崩壊のときは金利を下げ(結局今のバブルにつながったけど)、インドとかへのアウトソージングや中国からの輸入などでインフレを抑えてなんとか乗り越えてきたのですが、今や巨額の財政赤字と下がりきった金利と市場への資金供給量考えると、それで全く景気が上向かないと、打てる手が限られますもんね。経済対策のメンバーは実務者・学者含めすごいメンツだとは思いますが。。
またしても長文となりました。。失礼しました。