男性の多い会社の女性社員ならではの「面倒なこと」

それでもゲーム業界に…」のほうに書いた内容についてご質問をいただいたので、こちらに書こうと思います。
「今はもう、女性だから就職や仕事に有利不利というのはさほど無いけど、『面倒なこと』はやっぱりある」というようなことを書いていたのですが、それに対して「やはりセクハラとかですか?」というご質問でした。
うーん、それも可能性はもちろんありますが、ですがそれはゲーム業界とか男性が多いとか、さほど関係ありませんよね。セクハラやパワハラはどこの業界でも起き得るし、更にいえば男性だって被害にあう可能性がありますし。
というか、本当にセクハラだったらそれはもう「面倒なこと」なんていう表現じゃ済まないですし。
というわけで、少々長くなりそうですが、「ゲーム業界のような、平均年齢が若くて男性中心でしかもオタク気質の人が多い業界で働く女性ならではの『面倒なこと』」について、ゲーム会社への就職を検討中の女性向けにつらつら書いていきます。
もちろん、ゲーム業界でも女性の割合の高い企業もありますので、あくまで一般論として読んでください。


まず前提として、こういう企業で働く男性には、「女性と接するのが苦手」という人が多いんです。たぶん、同じく技術系の男性が多いIT業界なんかも似たところがあるんじゃないかと思います。
ゲーム開発の仕事というのは、サイトのほうでも再三書いていますが、チームで行われるので、チーム内の意思疎通はとても大事です。決して「1日中パソコンの画面に向かって黙々と作業している仕事」ではありません。
また、新入社員であれば当然、先輩や上司からいろいろ教えてもらうことも必要です。
で、その上司や先輩や同僚が、女性と話すのが苦手だったりするわけです。
が、しかし。会社内でうまくやっていきたいのであれば、「今どき女が苦手だなんて、向こうが悪い。私は何も悪くない」という態度ではいけません。確かに自分は何も悪くないわけですが、先輩や同僚とコミュニケーションを取る機会が減り、入ってくる情報が他の社員に比べて少なくなってしまったら、損をするのは結局のところ自分自身なのですから。
また、近年は女性に対するセクハラに対して男性のほうも敏感になっていますから、おとなしいタイプの男性は「こんなこと言ったらセクハラだと思われるんじゃないか」と気にして、なかなか自分から女性に話しかけようとはしません。
ですので、こういう職場に配属された女性は、自分のほうから積極的に挨拶したり、たまには気軽に話しかけたりして、周囲の男性に「話しやすい人」だと思ってもらえるようにする配慮が必要です。
一方で、女性と接する機会が少なかったあまり、部下や後輩として配属された若い女性にどう接していいか分からず、逆に過剰に優しくする男性も中にはいたりするんですよね…。
「え、女性に甘いんだったらいいじゃない」と思われるかもしれませんが、そうはいきません。どこの職場でも、人間関係というのはとても重要です。「上司に特別扱いされている新人女性」に対し、周囲がどんな目でみるか想像してみてください。誰も「えこひいきされている人」と一緒に仕事なんてしたくないと思うはずです。
従って、「過剰に気を遣って優しくする人」からは、今度は逆に一歩引いて距離を置くというのも必要なんです。
更に付け加えると、周囲の人たちと積極的にコミュニケーションを取るのはとても良いことなのですが、女性と接する機会が少なかった男性というのは、カン違いをしやすいんです。
子供のときから趣味はゲームとコンピュータ、学校は技術系、就職先はゲーム会社の開発職、という男性の場合(ゲーム会社のたいていの人が当てはまります)、あなたが「会社内の人間関係を円滑にする為だけの目的で、ごく普通に挨拶したり日常会話をしたり」しただけであっても、「生まれて初めて女性のほうから積極的に話しかけられた…!」となる男性が珍しくないんですよ。それで、中には「この人、自分に気があるんじゃないか…?」と思い込んでしまう男性がいたりするんです。
「オタク気質の男性」に縁のない女性は、ここでいろいろ疑問が浮かぶことと思います。
まず、「そこで『相手の女性を好きになってしまう』ならまだ分かるけど、『自分のことを好きなんじゃないか』って、どんだけ自意識過剰なの?!」というギモン。
これを詳しく説明すると、ゲーム業界とか全く関係ない、男女の考え方の差の話になってしまうのですが…。要は「自分に気があるらしい女の子のことが気になる」というのは、男性にはよくありがちな恋愛発生プロセスなんです。特にオタク気質の男性というのは「自分は女の子には嫌われるタイプ」だと思っている傾向が強いですから、「自分に好感を持っているらしい女性」というのは、ものすごく大きな意味を持つわけです。しかも同じ「ゲーム会社」に勤めているということは、趣味も一致しているわけですからね。
「でも、他の男性社員と全く同じように挨拶したりしているだけでしょう??」と思っているあなたは、まだ男性の思考パターンを理解していない!(笑)
「女性は感情的で、男性は理論的な生き物」という先入観は捨てましょう。女がからんでくると、男性というのはビックリするほど理屈が通じなくなります。一度「この女はオレのことが好きなんだ」と思い込んでしまった男性に、「いや明らかに他の男性社員と同じように接してただけでしょう」といくらあなたが言っても、決して認めようとはしない可能性大です。
ですので、職場でこの手の恋愛がらみのゴタゴタに巻き込まれたくなかったら、相手の態度の変化を察知して、事前に手を打っておく観察眼が必要です。
ゲーム開発のプロジェクトというのは、長いと2~3年かかるのもザラですから、いったんチーム内で人間関係がもつれるとその後が非常に辛いですからね。
と、こんな感じでしょうか。
ね、有利不利とかじゃないけど「面倒くさい」でしょう?(笑)
こんなこと書いてしまうと、女性の志望者がしりごみしてしまいそうな気もするのですが、やはり男性の多い職場に配属される新人女性はただでさえ注目されるのですから、他の人たちよりちょっと多めに気を遣っておくくらいでちょうど良いのだと思います、自分自身の為にも。


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男性の多い会社の女性社員ならではの「面倒なこと」” への8件のコメント

  1. 一般論だよなと思いつつ、なんか美夜さんの苦労がわかってしまった気が(笑)
    オモロかったです!
    逆(女性多い中の男性)で考えるとまた違った苦労がありそうですね。
    まあ結論として、マイノリティの側は色々気を使わなきゃいけないし、観察眼の鋭さも必要だし、それなりに大変だ、ってことですね!

  2. >一般論だよなと思いつつ、なんか美夜さんの苦労がわかってしまった気が(笑)
    あははははー(と笑ってごまかす)。
    いやもう、今だからこそこんな偉そうに書いてますけど、実際わたし自身、自慢できるほどうまくいろいろ対処できたわけではないです、ハイ。
    >逆(女性多い中の男性)で考えるとまた違った苦労がありそうですね。
    逆は大変だと思いますよ。
    世の中ずっと男社会だったわけですから、女性が男社会のルールを学ぶのはその気になれば難しくありませんが、男性が女社会のルールを身につけるのは一苦労でしょうからね。

  3. 以前コメントさせていただいたランボです。私が質問しようと思っていたのはまさにこのことだったので嬉しかったです。なんとなく想像してた事と一致したのでやっぱりそうなのか・・・と思いました。私は現実に体験できない世界を今の3Dの力を使って体験できるようにして、沢山の人に夢の世界を体験させたいという思いからゲーム業界に入りたいと思うようになりました。勿論ゲームは好きですが、ゲームで遊ぶのが大好きだから入りたい!という理由ではないです。。世界中の人を喜ばせたり驚かせたりしたいです。純粋にゲームが好きで若いころからゲームをずっとやったり作ったりしてる男性が多いようなので、なんか自分のような人間がゲーム業界に入るのはちょっとずれた考えなのかなと思い始めてきました。

  4. ランボさん、こんにちは。
    疑問が解消できたのでしたら幸いです。
    >純粋にゲームが好きで若いころからゲームをずっとやったり作ったりしてる男性が多いようなので、なんか自分のような人間がゲーム業界に入るのはちょっとずれた考えなのかなと思い始めてきました。
    最近では、高校を卒業して大学や専門学校に入ってからコンピュータの勉強を始めた、という開発者も、珍しくないですよ?
    それに最近は、年配の方や女性など、いろいろな人向けのゲームが出ていますから、ゲーム会社のほうもいろいろなタイプの開発者を採用します。昔ながらのゲームマニアの男性だけの職場、というわけではありません。

  5. お返事有難うございます!
    ゲームマニアだけの職場だと激しく思いこんでしまいました。。良かったです(^-^)今年は浪人するつもりなので、ゲーム会社も視野に入れて大学の学部などを決めていきたいと思います!
    個人的には、クラスで目立つようなかっこつけてる男子よりは、ヲタクな男子の方が発言内容とかが妙に面白くて好きです(笑)恋愛するのはちょっと嫌ですけど、、
    また質問させていただくと思うので、その時はよろしくお願いします

  6. >個人的には、クラスで目立つようなかっこつけてる男子よりは、ヲタクな男子の方が発言内容とかが妙に面白くて好きです(笑)恋愛するのはちょっと嫌ですけど、、
    それでしたら、充分うまくやっていけると思いますよ。
    会社は、恋愛をする為に行くところではないですからね!(笑)
    またご質問がありましたらどうぞ。

  7. はじめまして。
    「それでもゲーム業界へ~」のページからやってきて、とても興味深い話をされていたので、思わずコメントしてしまいました。ちなみに「それでもゲーム業界へ~」の方の内容は、一部反論はあるものの、大部分において非常に共感が持てました。よろしくお願いします。
    >男性中心でしかもオタク気質の人が多い業界
    私もゲーム業界を本気で目指していたのですが、当時の私は就職の仕方がまるでダメだったので、最終的には諦めてしまいました。(実は今でもこの業界に入るのが夢なんですけどね…年齢的に無理なのはわかってます。ええ)
    そして経験したのが、全く逆の環境で、「女性中心で職人気質の人が多い業界」ずばり介護業界でした。女性ばかりの職場で、たった一人の男性職員。
    私は小学生の頃から異性にモテないというかむしろ嫌われてる醜男で、女性から好意らしきものを向けられても「それは好意じゃなくて普通に話しかけられてるだけだ」ということは薄々気付いていたので、極力取り合わないようにしていたのですが…
    (会社をすぐ辞められないようにとの配慮だと思いますが)やたらと親しくしてくれる一人の若い女性職員がいたので、昼食時につい、ぽろりと自分のあってないような恋愛経験など話したところ、何やら明らかに好意を抱かれてしまい、「え?なんで私を選ぶ??」と逆にこっちが戸惑ったことがあります。どうやら職場は慢性的な男性不足なため、相当男気に飢えていたようです…私みたいな醜男に言い寄ってくるくらいですし(苦笑)
    なので、上の日記の内容はおそらく男性でも当てはまる気がします。女性ばかりの職場の場合、男性はちょっと多めに気配りして、そういうムードをさりげなく回避する必要はあるようですよ。

  8. セティさん、いらっしゃいませ。
    女性ばかりの職場で男性1人ですか! それはさぞ大変とお察しします。正直、わたしには無理です!(笑)
    女性だけの集団は本当に難しいですからね。わたしは中学生の時点で自分には向いていないと気付き、中三の進路指導で担任に「どこでもいいけど女子高だけは絶対に嫌です」と断言しました…。
    このエントリーはこの程度の長さで済んでいますが、逆に女性の多い会社での注意点をまともに書くとなると、きっとその1、その2…と延々続いてその10くらいまで行くような気がします!

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